タイル先付けプレキャストコンクリート工法の課題と対策
PCa部材に貼替えられたタイルの付着耐久性能について
-温冷繰り返し試験による長期耐久性の検証-
Ⅰ . はじめに
"タイル先付けプレキャストコンクリート工法"が誕生してから40年以上の歳月が経過した。当初、タイル貼付けの熟練工不足からくる剥落防止を目指して、タイル型枠先付け工法と共に開発されたが、やがて高層化する現場の生産効率と品質の向上を目的とした部材のレファブリケーション化の中で、無くてはならない仕上げ技術の一翼を担ってきた。
ところが近年、タイルの浮きや剥離といった事例が報告されており、協会でもタイル先付け工法への信頼の回復を急務と捕らえ、会員各社一丸となっての活動を行っている。
ここでは、こういった活動の最近の成果の一つとして位置付けられる、"貼替えタイルの付着性能に関する促進劣化試験"の結果について紹介する。
写真:大阪ロイヤルホテル(1971年)
45×45mm のタイルを打ち込んだ初期の例、
40 年近く経過した現在も健全な状態が維持されている
45×45mm のタイルを打ち込んだ初期の例、
40 年近く経過した現在も健全な状態が維持されている
詳細はPDFでご覧ください tech2009.pdf(1.1MB)