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1) パネル形状(割付け方式)の種類
図1 層間形式PCカーテンウォールは、2層にまたがって取り付けられ、壁面を構成します。地震時にはロッキング、スウェイなどと称される各方式で直接層間変位を吸収します。 |
図2 スパンドレル形式(横連想タイプ)開口部のガラスを横に連続させて、床と天井に取合う壁部分を1枚のPCa版で構成します。PCa版は各取付け階の構造梁に固定するため、層間変位は開口部分のみで吸収されます。 |
図3 柱カバー形式(縦連窓タイプ)取付け階の構造柱を覆う形で取り付けられます。2層にまたがる形式で取り付けられるため、ロッキング方式などで直接層間変異を吸収します。 |
図4 柱・梁カバー形式スパンドレルと柱カバーの複合形式で、層間変位の処理方法はそれぞれの形式と同様です。 |
2) 層間変位吸収方式の種類
a.ロッキング方式層間変位を図-5 のようにPC版の回転 に置き換える手法で、高層ビルや鉄骨 造の建物に最も多く採用されています。 |
図-5 ロッキング時の挙動 |
b.スウェイ方式日本にPCカーテンウォールが出現した当初から採用されている方式です。PC版の上部または下部を固定し、他端をスライドさせることで層間変位を吸収する手法で、ホテルなど比較的階高の低い用途の建物の、横長のPC版に適しています。 |
図-6 スウェイ時の挙動 |