TOC有明

TOC有明の正面
●所在地
東京都江東区有明2-5-7
●竣工時期
2006年7月
●規模
延床面積/111,593.85m²
地下1階/地上21階/塔屋1階
高さ/97.6m
●PC仕上げ・仕様
フッ素樹脂塗装
●設計
株式会社 日本設計
●低層部インテリアデザイン
株式会社槇総合計画事務所

TOC有明は、日本の卸売センター(マーケットセンター)ビジネスの先駆けである「テーオーシー」が、今後新たなビジネス拠点として発展することが予想される臨海副都心有明南地区で都道湾岸道路に隣接する交通の要所に建設された。従来の卸売業関連テナントを中心に、ショールーム、インキュベーションオフィス等、社会的要望に答えるべく多様な物流機能を併設し、新たな「ビル事業のビジネスモデル」の構築を目的として計画された。

施設構成は、低層部で一体化するツインタワーのオフィス棟を中心に、約700台の立体駐車場棟、14t級の大型トラックがレシーブする倉庫棟からなり、オフィス棟と各棟の接合部には広大な搬出入スペースを設け、合わせて豊富な搬送能力を持つ専用の人荷物用エレベータを複数台併設し、迅速なモノの搬出入及び、機能的な動線を実現する合理的な施設構成となっている。

外観デザインは、首都高速湾岸線有明ジャンクションに面し、国際展示場を含むコンベンションエリアの一角をなすこと、また、新たな卸売センター(マーケットセンター)という施設イメージから、先進的で機能的なデザインが求められた。低層部は、エントランスロビー、コンベンションホール、レストラン等直接市街地を形成する「交流施設」を4層吹抜空間を介して積層し、全面ガラスと日射抑制機能を持つアルミ水平ルーバーで構成する長さ130mの開放的なカーテンウォールとした。高層部は、経済性、環境性を重視し、ポツ窓エアーフローウィンドウのPCカーテンウォールを採用し、エアーフローウィンドウ部(ガラス)を外部に突出させ、さらにフラット部に縦リブ模様を付けることにより、時間の経過と共に多様な表情をもつことを意図し、水平強調の低層部と高層ツインタワーの表情と合わせ、機能美を表現したファサードデザインとして計画した。

株式会社 日本設計
齋藤 志津夫

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