銀座三井ビルディング

銀座三井ビルディングの正面
●所在地
東京都中央区銀座8丁目13-1
●竣工時期
2005年9月
●規模
延床面積/50,245.93m²
地下2階/地上25階/塔屋2階
高さ/121.4m
●PC仕上げ・仕様
花崗岩打込み
●設計
株式会社 松田平田設計

敷地は、日本有数の商業集積地「銀座」と、超高層ビル群が建ち並ぶ再開発地区「汐留」との結節点にあたる銀座8丁目に位置する。汐留地区のスーパーブロックの街区に対し、銀座地区は比較的狭小な土地割りにより街区が構成されている。その中で、銀座としては貴重な一街区を占める開発である。汐留~銀座の人のネットワークのあり方また、都市スケールから見たスカイラインの形成等この土地のポテンシャルを最大限に引き出すべく、多岐に渡り検討を行った。

建物は、オフィスとホテルからなる複合施設である。オフィスは1~15階までを一括貸借し、(株)リコーが入居している。ホテルは16~25階に事業主の関連ホテル「三井ガーデンホテル銀座」が入居している。銀座エリアで唯一のタワーホテルで三井ガーデンホテルのフラッグシップとして位置づけられている。

外観は、インド産の花崗岩(オイスターパール)と熱線吸収ガラスによる縦縞を強調したデザインとしている。東側の外観は、汐留側より全体が見わたせるため、大きなひとつの面として構成している。ホテルロビー階である16階にガラスの箱を貫入し、ホテル部の外壁を大きくうねらせ、建物の構成をファサードに視覚化した。また、銀座側の外観は銀座の街並みのスケールに馴染ませるよう、ボリュームを分節したデザインとしている。

設計当初は柱型のみをPC版とし、縦連窓部分をアルミカーテンウォールで構成していたが、種々の検証の結果、アルミサッシを打ち込んだ、ユニットPC工法を採用した。100年建築を目指し、耐風圧等諸性能は勿論、メンテナンス性、部材の更新性等、関係するメーカー各社との度重なる打ち合わせ、また、厳しい条件設定のもと、実大実験を行い、設計スペックを検証した上で、最終ディテールの採用にいたっている。

株式会社 松田平田設計
家崎 武司

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