ガーデン エア タワー・アイ ガーデン テラス

ガーデン エア タワー・アイ ガーデン テラス
●所在地
東京都千代田区飯田橋3-10-9,10
●竣工時期
2003年1月31日
●規模
延床面積/93,154.90m²
地下2階/地上35階/塔屋1階
高さ/152.60m
●PC仕上げ・仕様
花崗岩JB一部本磨き打込み
●設計
株式会社 日建設計

JR引込線や紙流通センターの跡地開発であり、土地区画整理事業により出来た3街区「アイ ガーデン エア」の内の中央街区に当たる。JR貨物とJR東日本とが、敷地を共同利用した一団地総合設計制度により、JR貨物は超高層賃貸オフィス「ガーデン エア タワー(以下、タワー棟)」と3階建て飲食主体の店舗「アイ ガーデン テラス(同、テラス棟)」、JR東日本は「ホテルメトロポリタン エドモント」新館を建設した。ランドマーク的なタワー棟は、遠方からも視認性が高い。

タワー棟とテラス棟は建築基準法上は1棟建物、1階において両棟共用のメインロビーでつなげ、地下は共用の駐車場、主要設備室となっている。

タワー棟低層の2フロアにはオフィスサポートの店舗やクリニック、基準階32フロアにはKDDIが入居している。

テラス棟は高層ビル群に囲まれた、都市空間の中の緑の丘をイメージして設計。階段状にセットバックし、外部大階段からも各階出入りができ、建物中央の吹き抜けと共に回遊性を高めている。また、こういった施設群は緑・水・歴史を題材にしたランドスケープと一体的に計画した。

タワー棟外装は花崗岩打込みPC板であり、柱・梁に分割し格子状のデザインとした。柱ピースには自動清掃用ゴンドラの縦レールを打込み、梁ピースとの取り合い部はゴンドラ通過用のスリットを切った。梁ピースの窓台面は谷状の形状とし、外壁先端面の汚れ垂れ防止や降雪落下防止に配慮した。この谷部は細いオープン排水溝となっており、ガスケット横樋を通じて、柱ピースのゴンドラレールに雨水を導くディテールとなっている。

多大なピース数のPC板の施工・管理、逃げの少ない厳しい精度、それらを追求した建物である。

株式会社 日建設計
小室 清、高山田 修三、高木 義雄

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