NTTデータ品川ビル「アレア品川」

- ●所在地
- 東京都港区港南1‐9‐36
- ●竣工時期
- 2003年6月
- ●規模
- 延べ面積/70,306.87m²
地下3階/地上27階
高さ/132.42m - ●PC仕上げ・仕様
- 高性能熱線反射ガラス
一部花崗岩打ち込み、ジッパーガスケット - ●設計
- 株式会社 NTTファシリティーズ
この建物は新幹線新駅が開業した品川駅東口再開発地区の駅前広場北側に立つ。南側には品川インターシティやグランドコモンズの高層ビル群、そして北側にはNTTグループが新街区を形成する現在注目の東京新オフィス街である。そのNTT街区の玄関口としてこの建物は誕生した。
直方体の黒ガラス高層オフィスタワーとその低層部にホールや会議室、飲食店舗街を収容して、アトリウムやホワイエが透明ガラスでタワーから張り出す。シンボリックでダイナミックな構成がNTT街区ゲートウエイの顔と構えを担う。IT開発の新拠点オフィスとなるガラスタワーは上層階6フロアーがデータセンター互換オフィス仕様。屋上の設備施設とともに重装備IT環境が整う。
更にこの建物では次世代情報環境の要となるオールIPネットワークが新規に開発導入されて、まさに次世代インテリジェントビル仕様を先取りする。
この次世代インテリジェントビルではその外皮ガラスカーテンウォールのディティールに於いても新しい技術を導入している。一般部はPCパネルを主体とし、外断熱材打ち込み、その外側にガラス(一部花崗岩ボーダー)のダブルスキンで低熱負荷高機能外壁を実現している。しかもガラスはオールガスケットグレージングを採用して、まさにPC外装のニューインテグレーションに挑戦した。このPCパネル工法の新たな展開は、黒ガラス面を『デジタルバー』(花崗岩ボーダー)が演出する新鮮で存在感ある外観を生み出すとともに、外装コスト削減や、工期短縮にも大きく貢献する結果をもたらしている。
NTTファシリティーズ
苅谷 武郎