ホテルJALシティ宮崎

日航ホテルグループ内の宿泊特化型ブランドに位置づけられる「ホテルＪＡＬシティ宮崎」は、従来の宿泊に限定されるビジネスホテルとの差別化をはかり、そのブランドデザインと機能によって現代のビジネスマンの多様なニーズに十分に応えられる新しいタイプの高級ビジネスホテルとして計画されました。

計画地は宮崎でも有数の繁華街であるＪＲ宮崎駅から延びる高千穂通りと国道１０号線との交差点近くに位置しています。１２階建ての本施設は周辺からの視認性がとても高く、また、上階の客室からは太平洋を望むことができます。

外観はホテルＪＡＬシティのブランドイメージである、暖色系でまとめられています。１、２階の低層部は花崗岩貼りとし、ホテルとしての重厚感と落ち着きを創出しており、客室階となる３階以上は４５角練込風磁器質タイルを打ち込んだＰＣ版として、客室窓と合せリズミカルな外観をかたちづくっています。国道１０号線に面する東側は両端部に濃い色のタイルを配し、最上部のぺディメントとともに他のホテルＪＡＬシティとの統一されたブランドデザインを創りだしています。

宮崎の強い日差しは時とともに建物の色合いに変化をもたらせ、だきのある窓廻りに陰影をつくり、外観を表情豊かなものとしてくれています。

株式会社 久米設計
櫻井 伸