アスト津

- ●所在地
- 三重県津市羽所町
- ●竣工時期
- 2001年1月31日
- ●規模
- 延床面積/約52,166m²
地下1階/地上18階/塔屋2階
高さ/94.63m - ●PC仕上げ・仕様
- ハイドロテクトタイル打込み
- ●設計
- 株式会社 佐藤総合計画名古屋事務所
「あの高い建物は何ですか?」「あれがアスト津です。あのビルの前に津駅があります。」と、車窓から目に留まる県都津市のランドマークとして認知され始めている。
津駅前の景観を一新した県下一を誇るインテリジェントビルは、昨年1月再開発事業で建設されたもので、ホテル・オフィス・商業・公共が入る複合施設である。
全国的に再開発事業が停滞する中で、利便性・機能のクリオリティーがテナントのニーズとマッチして、空床のないビルとして成果を得ている。
こうした事業を支える日本政策投資銀行からも「この時期に成功している希有な例」と評価されている。
ビルの外装、約10,000平方メートルには、「ハイドロテクト・タイル」を用いている。
このタイルは従来のタイルに酸化チタンを焼き付けたもので、光による触媒作用により、水になじみやすい表面になることで付着した汚れを降雨と共に流れ落とす効果が有ると同時に、外壁近くに浮遊する窒素酸化物を除去する能力を有するTOTOが開発した環境貢献方タイルである。窒素酸化物の除去能力はポプラの木700本を植樹したに等しい大気浄化力があり、こうした機能が半永久的に持続すると云われている。
(株)ナルックス社がこのタイルをPC版として製作・施工を受け持ち、現場は鉄道に近接、高層壁面は風の影響を受ける難仕事として注目を集めたが、燦然と輝く白色の壁面は、多くの工事関係者の誇りであり、「建築物はアートである」と見上げる人々に印象づけている。
-アスト津-
命名の理由
アスト津はUST津
アスには、明日、未来という前向きな意味
USは、私たちで、明日・私たち・都の合成語に津を付したものです。
津駅前都市開発株式会社
代表取締役専務富田茂
(前津駅前A-1地区市街地再開発組合事務局長)