立川共同ビルディング(伊勢丹新立川店)

立川共同ビルディング(伊勢丹新立川店)
●所在地
東京都立川市
●竣工時期
2001年1月
●規模
延床面積/72,501.9m²
地下3階/地上9階/塔屋2階
高さ/44.53m
●PC仕上げ・仕様
二丁掛せっ器質タイル打込
●設計
清水建設株式会社一級建築士事務所

立川共同ビルディングは立川市が施行する土地区画整理事業の一環として、10社の共同地権者によりJR立川駅の北側に計画された百貨店、飲食店舗、金融店舗、事務所、駐車場からなる複合大型商業施設である。

駅前広場に面し、21世紀の新しい都市の玄関として"City Gate"をキーワードに歩行者デッキ上にゲートを表現している。ゲートの東側に高さ約27mの吹抜けを設け、その中を立川駅から延びる歩行者デッキが貫通し、将来的には北側のオフィスビル街と繋がり新しい歩行者ネットワークを形成する。歩行者デッキから見上げる開口部の側面は、構造体である耐火鋼トラスフレームをガラスで覆い、建物の一部を削り取ったような表情を見せている。昼夜、このゲートを通り抜ける人々がガラス面におちる光と影の変化を感じる非日常的空間の創出を意図している。

正面ファサードは白いフッ素樹脂塗装のリブ付GRCパネルでゲートを表現し、その中に暖色系タイル打込みPC版の壁が貫入している。PC版は一枚を2,730w×4,600hとして、3枚毎に巾100×奥行50の深目地を設けて陰影により巨大な壁面を分割している。特に横目地はステンレスの水切りを設け外壁面の汚れ防止を図っている。

外装タイルは表面に細かいリブをつけたせっ器質タイルを採用し、PC版の深目地とともに季節や時間帯によって微妙に外壁の表情が変化することをねらっている。

清水建設株式会社
黒川 明彦

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