ホテル近鉄ユニバーサル・シティ

ホテル近鉄ユニバーサル・シティ
●所在地
大阪府大阪市此花区
●竣工時期
2001年7月10日
●規模
延床面積/135,757.36m²
地上25階/塔屋1階
高さ/93.60m
●PC仕上げ・仕様
タイル打込
●設計・管理
株式会社 竹中工務店
●施工
竹中・大林・大日本土木JV

ホテル近鉄ユニバーサル・シティはTHE POWER OF HOLLYWOODを標榜するテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のゲートとJR西日本の新駅とを繋ぐユニバーサル・シティの中心に建設された。周辺はUSJを中心とし、ベイエリアの中でも祝祭性と非日常性に溢れた「異環境」を創出することが強く意図されている。

ホテルの内外のデザインは「余韻と予兆」と言うテーマに貫かれている。即ち、テーマパークのエキサイティングな体験の余韻と、ホテル内での新しい体験への予兆が、訪れる人々の中で併存するよう多彩なシーンが展開されることを目指した。

外壁はすべて6色の防汚タイルによるPCa版で覆われ、セットバックやアーティキレーション、微妙なパターンとリブが施されたホテルタワーは、アールデコの華やかさを力強く現代的に翻案し、この特異なエリアのシンボリックな存在となるよう意図された。外観を特徴付ける間歇型バルコニーは2段構成とし、上段はメンテナンス及び避難に、下段は室外機の収納に供されている。90を下回るPAL値の達成、脱出口を兼ねた堅軸回転窓の採用によりランニングコストの低減に大きく寄与すると共に、外観自体が「異環境」の表情を呈することを願った。

連日大勢の人々で賑わうそのエリアの中で、ホテル近鉄ユニバーサル・シティが、絶えず「余韻と予兆」を感じさせる特別な場所として、今後も成長し続けることを深く念じたい。

株式会社 竹中工務店設計部設計課長
薄田 学

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