明治乳業本社ビル

●所在地
東京都江東区
●竣工時期
平成12年8月末
●規模
延床面積/20,918.30m²
地下2階/地上14階
高さ/59.28m
●PC仕上げ・仕様
大型陶板タイル打込みPC版
花崗石打込みPC版
●設計
株式会社 安井建築設計事務所

明治乳業本社は、新しいビジネス拠点として、現在の京橋から東陽町新社屋に移転する。
明治乳業本社ビルは、清潔感とシンプルさをコンセプトとし、新世紀の本社屋にふさわしいスマートなイメージの創出をめざした。

建物は、地上14階/地下2階。鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造。

1階はレセプション・打ち合わせコーナー・応接、2階は大会議室、3階は社員食堂、4~11階は事務室、12、13階は役員室・ラウンジ、地下には倉庫と社用駐車場を配している。また、14階(最上階)には機械室、電気室、発電機室を配置し、災害にも強い建物をめざした。

外壁には白色大型陶板タイル(700×600)打ち込みPC版と透明ガラスカーテンウォールを用いることによって、明治乳業の食品会社の企業イメージにふさわしい気品と清潔感溢れる外装計画とすると同時に、平状タイルと特殊面状リブ状タイルを組合わせることにより、壁面に繊細な変化とグレード感をもたらすことをねらった。また、これらのタイルには光触媒による防汚処理を施しており、長らく「清潔感のある白さ」を維持することに配慮している。

外装計画においては、人と自然をテーマとする明治乳業の企業イメージ発信の中心として、やわらかな曲線とアンジュレーションを取入れ、洗練された緑豊かな前庭計画「ブルガリアの森」を実現、また、12階および13階には、屋上庭園を設けることによって、高層階のオフィス空間にもやすらぎをもたらしている。

建物内部空間は、外装と同様にシンプルさを基調とし、極力、それぞれの材料の持っている特性を引き出すようなデザインを心がけた。

エントランスホールはガラスと石を用いて、ダイナミックな空間をシンプルにまとめると同時に、風除室を45度回転させることによって、動きのあるデザインを創出、一方、オフィス空間は、モデュール計画に基づくフレキシビリティの確保と、リフレッシュコーナーや喫煙室の設置・大きな窓面は、働く人々を和ませ、活力を創出できるような明るく、豊かな居住空間をめざした。

アンモニア冷凍機・氷蓄熱システム・昼光照明制御システムやエアフローウィンドウなどの窓廻りシステムの採用は、省エネルギーやメンテナンス、地球環境維持に配慮すると同時に、人と自然にやさしい計画を実現している。

周常務取締役設計部長
大村 鐵太郎

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